OpenClaw複数チャンネル同時連携のやり方【Discord・Telegram・Slackを使い分ける】

AIエージェント入門

「Discordで指示を出しながら、スマホのTelegramでも同じAIと話したい」そう思ったことはありませんか?

OpenClawは、複数のチャンネルに同時接続できるのが大きな特徴です。

この記事では、複数チャンネル連携の仕組みと設定方法、そして「チャンネルごとに役割を分担する」実践的な使い方をご紹介します。

この記事で分かること
・OpenClawの「複数チャンネル連携」とは何か
・チャンネルごとに役割を分担する使い方
・config設定ファイルに複数チャンネルを追加する手順
・セッションの独立性と、チャンネルをまたいだ記憶の引き継ぎ方

OpenClawの「複数チャンネル連携」とは何か

チャンネルとは何か?(Discord・Telegram・WhatsApp・Slackなど)

OpenClawにおける「チャンネル」とは、AIエージェントと会話するための通信経路のことです。

具体的には以下のようなサービスに対応しています。

  • Discord — サーバーやDMでエージェントと会話できる
  • Telegram — スマホからBotを通じて話しかけられる
  • WhatsApp — 個人アカウントを使って連携できる
  • Slack — チームのワークスペースに組み込める
  • Signal — プライバシー重視のメッセンジャーでも使える

これらのチャンネルは、1つのOpenClawに複数同時接続することができます。

各チャンネルの連携設定がまだの方はこちら:
Discord連携の設定方法 / Telegram連携の設定方法 / WhatsApp連携の設定方法 / Slack連携の設定方法 / Signal連携の設定方法

1つのエージェントが全チャンネルに同時対応する仕組み

複数チャンネルを設定しても、対応するのは同じ1つのエージェントです。

たとえばDiscordとTelegramを両方設定した場合、どちらから話しかけても同じAIが応答します。エージェントを複数用意する必要はありません。

OpenClawの設定ファイルに複数チャンネルを記述するだけで、自動的に全チャンネルを監視して応答します。

セッションはチャンネルごとに独立している

重要なのは、会話のコンテキスト(セッション)はチャンネルごとに独立しているという点です。

DiscordでAに話しかけた内容は、Telegramには引き継がれません。各チャンネルは、それぞれ独立した会話として扱われます。

チャンネルをまたいで情報を共有したい場合は、MEMORY.mdなどのメモリファイルを活用するのがおすすめです(詳しくは後述します)。

複数チャンネルを使うとこんなに便利になる

チャンネルごとに「担当業務」を割り当てられる

複数チャンネルの最大のメリットは、チャンネルごとに役割を決められることです。

たとえば、こんな使い分けができます。

  • #作業用チャンネル — ファイル操作・調査・執筆など日常の作業を依頼する
  • #告知チャンネル — SNS投稿・外部連携・告知管理に特化させる
  • Telegram(スマホ) — 外出先からの簡単な確認や指示に使う

チャンネルごとに目的が明確になることで、エージェントへの指示がシンプルになり、作業ミスも減らせます。

コンテキストが独立しているので混線しない

各チャンネルのセッションが独立しているため、異なる作業が混ざってしまう心配がありません

たとえば「#作業用チャンネルで長い記事を書かせている最中」に、「別のチャンネルでSNS投稿の指示を出す」といった並行作業も安心して行えます。

それぞれの会話履歴が独立しているため、前の文脈を引きずることなく、各チャンネルで集中した会話ができます。

スマホ(Telegram)とPC(Discord)を使い分ける例

日常的によくある使い分けの例を紹介します。

  • PC(Discord) — 資料作成・コード調査・長い文章の作成など、腰を据えた作業
  • スマホ(Telegram) — 外出先での簡単なメモ依頼・スケジュール確認・短い質問

どちらから話しかけても同じエージェントが応答するため、使い慣れたアプリからそのまま指示を出せます。新しいツールを覚える必要はありません。

スマホからも使えます:OpenClawをスマホから使う方法(iOS/Android)

実際の活用例:チャンネル役割分担のやり方

#作業用チャンネル — タスク管理・調査・ファイル操作を任せる

#作業用チャンネルには、日常の作業タスクをまとめて依頼します。

  • 「〇〇について調べてまとめて」
  • 「このファイルを修正して」
  • 「今日のタスクを確認して」

作業の途中経過もこのチャンネルで確認できるため、進捗管理がしやすくなります。チャンネルに専用の役割ルール(AGENTS.mdへの記述)を設定しておくと、エージェントの動きがより安定します。

#告知チャンネル — SNS投稿・外部連携を一元管理する

#告知チャンネルには、外部への発信に関わる指示を集約します。

  • 「この記事をXに告知して」
  • 「今週の投稿まとめを作って」
  • 「〇〇のリプライにいいねして」

外部サービスへのアクションを1つのチャンネルに集めることで、何をいつ投稿したかの履歴が追いやすくなります。誤投稿のリスクも下がります。

Discordで指示 → SNSへ投稿という連携フローの全体像

チャンネル役割分担を活用した連携フローの例です。

  1. #作業用チャンネルでブログ記事を作成・仕上げる
  2. 記事が完成したら「#告知チャンネルに転送して」と指示する
  3. #告知チャンネルでエージェントが告知文を生成してXへ投稿する

このように、チャンネルをまたいだワークフローを組むことで、作業の流れが整理されます。各チャンネルが「担当領域」を持つことで、エージェントの動きも明確になります。

設定方法:設定ファイルで複数チャンネルを有効にする

OpenClawの設定ファイルとは(初心者向け解説)

OpenClawの動作は、設定ファイル(openclaw.json)で管理されています。

設定ファイルの場所は以下のとおりです。

~/.openclaw/openclaw.json

このファイルの channels セクションにチャンネルの設定を追加することで、複数チャンネルを有効にできます。設定の変更には、openclaw gateway config.patch コマンドを使うのが安全です(直接ファイルを編集しても構いません)。

Discordプラグインの設定例

Discordチャンネルの基本的な設定例です。

{
  "channels": {
    "discord": {
      "enabled": true,
      "token": "YOUR_DISCORD_BOT_TOKEN",
      "groupPolicy": "allowlist",
      "allowFrom": [
        "YOUR_DISCORD_USER_ID"
      ],
      "guilds": {
        "YOUR_GUILD_ID": {
          "requireMention": false
        }
      }
    }
  }
}
  • token — Discord Developer Portalで発行したBotトークン
  • allowFrom — 話しかけを許可するユーザーIDのリスト
  • requireMention — falseにするとメンションなしで応答する

Discord Botの作成手順は、別記事「OpenClawとDiscordを繋ぐ方法」を参照してください。

Telegramを追加する設定例

Discordに加えてTelegramも使いたい場合は、channels セクションに telegram の設定を追記します。

{
  "channels": {
    "discord": {
      "enabled": true,
      "token": "YOUR_DISCORD_BOT_TOKEN",
      "groupPolicy": "allowlist",
      "allowFrom": [
        "YOUR_DISCORD_USER_ID"
      ]
    },
    "telegram": {
      "enabled": true,
      "token": "YOUR_TELEGRAM_BOT_TOKEN",
      "allowFrom": [
        "YOUR_TELEGRAM_USER_ID"
      ]
    }
  }
}

Telegram Botトークンは、Telegramの「BotFather」から取得できます。詳しい手順は「OpenClawをTelegramと連携する完全手順」をご覧ください。

設定後の再起動と動作確認

設定ファイルを変更したら、OpenClawを再起動して設定を反映させます。

openclaw gateway restart

再起動後、それぞれのチャンネルからテストメッセージを送って応答が返ってくれば設定完了です。

⚠️ 注意:設定ファイルを直接編集する場合はJSON形式のミスに気をつけてください。openclaw gateway config.get で現在の設定を確認しながら進めるのが安全です。

やってみて気づいた注意点とコツ

セッションのコンテキストは独立(メモリファイルで引き継ぐ)

チャンネルをまたいでコンテキストを共有したい場合は、メモリファイル(MEMORY.md)を活用します。

たとえば、Discordで決めた方針をTelegramでも使いたい場合は、一度MEMORY.mdに書き込んでおけば、どのチャンネルのエージェントも参照できます。

# セッション内でメモリに書き込む指示の例
「今決めたことをMEMORY.mdに追記して」

自動的に引き継がれるわけではないため、重要な決定事項はメモリファイルへの保存を習慣にするとよいでしょう。

チャンネルの役割を最初に決めておくと運用がラクになる

チャンネルを追加する前に、「このチャンネルでは何をするか」を決めておくのが重要です。

役割が曖昧なままだと、どのチャンネルで指示を出せばいいか迷ってしまいます。最初にシンプルな役割分担(作業用・告知用・確認用など)を決めてから始めると、運用がスムーズになります。

AGENTS.mdにチャンネルごとのルールを書き込んでおくと、エージェントも「このチャンネルは〇〇担当」として意識して動いてくれます。

慣れてきたら連携フローをルール化するのがおすすめ

複数チャンネルに慣れてきたら、チャンネル間の連携フローをルールとして定義しておきましょう。

たとえば、AGENTS.mdに以下のように書いておくと効果的です。

# チャンネル間ルールの例(AGENTS.mdへの記載)
## チャンネル役割
- #作業用: タスク・調査・ファイル操作
- #告知用: SNS投稿・外部連携

## X告知依頼が来たら
#作業用で依頼を受けたら #告知用に転送して投稿する

ルールを文書化しておくことで、セッションが新しくなっても同じ動きを再現できます。

まとめ

この記事では、OpenClawの複数チャンネル連携について解説しました。

  • ✅ OpenClawはDiscord・Telegram・WhatsApp・Slackなど複数チャンネルに同時接続できると分かった
  • ✅ 対応するのは同じ1つのエージェントで、複数用意する必要はないと分かった
  • ✅ セッションはチャンネルごとに独立していて、混線しないと分かった
  • ✅ 設定ファイルの channels セクションにチャンネルを追記して openclaw gateway restart で反映できた
  • ✅ チャンネル間の情報共有はメモリファイルで引き継げると分かった
  • ✅ 役割分担とルールを最初に決めておくと運用がラクになると分かった

OpenClawをはじめて使う方はこちら:OpenClaw入門:インストールから使い方まで完全ガイド【2026年最新】

参照・公式リンク

この記事は以下の公式情報を参照して作成しています。

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