ngrokでOpenClawを外部公開する方法【LINE連携などの前提知識】

AIエージェント入門

「OpenClawをLINEと連携したいけど、HTTPS URLが必要って書いてある…どうすればいいの?」

そんな疑問を持った方に向けて、この記事ではngrok(エングロック)を使ってOpenClawをインターネットに公開する手順を解説します。

VPSやサーバーなしでも、自宅のパソコンで動いているOpenClawに外部からアクセスできるようになります。LINE連携など、Webhook(外部からの通知受信)が必要なサービスと連携するための前提知識として役立ててください。

この記事で分かること
・ngrokとは何か・なぜOpenClaw連携に必要なのか
・ngrokのインストール方法(Mac・Windows対応)
・無料の固定URL(Static Domain)の取得方法
・ngrokを起動してOpenClawを外部公開する手順
・LINE連携などWebhookが必要な連携への応用方法

前提条件
・OpenClawのインストールとセットアップが完了していること。まだの方は先に以下の記事をご確認ください。
【Mac版】OpenClawをインストールして最初のチャットをするまでの完全手順
【Windows版】OpenClawをWSL2でインストールして最初のチャットをするまでの完全手順

ngrokとは?なぜ必要なの?

ngrokは、自分のパソコン上で動いているサーバー(OpenClawなど)を、一時的にインターネットに公開できるトンネリングツールです。

ざっくり説明すると?
自宅のパソコンを「外から見えるサーバー」に変えてくれる仕組みです。ngrokを起動するだけで、世界中からアクセスできるHTTPS URLが発行されます。

OpenClawにngrokが必要なケース

OpenClawの連携方法はサービスによって異なります。

  • ngrok不要な連携:Discord・Telegram・Signal・Slack・WhatsApp
    → OpenClaw側からBot接続しに行く仕組みのため、外部公開不要
  • ngrokが必要な連携:LINE・各種Webhook受信
    → 外部サービスからOpenClawにHTTPS URLへの通知(Webhook)が来る仕組みのため、外部からアクセス可能なURLが必要

補足:VPSでも代替できます
ConoHaやさくらインターネットなどのVPSサーバーでOpenClawを動かしている場合は、ngrokは不要です。VPSは最初から外部公開されているためです。自宅PCでOpenClawを動かしている方がngrokを使います。

この記事でやること

  • ngrokアカウントを作成する
  • ngrokをインストールする(Mac / Windows)
  • 無料の固定URL(Static Domain)を取得する
  • ngrokを起動してOpenClawを外部公開する
  • LINE連携などでの使い方を確認する

ステップ1:ngrokアカウントを作成する

まず、ngrokの公式サイトでアカウントを作成します。無料プランで十分使えます。

  1. ngrok公式サイトのサインアップページにアクセスします。
  2. メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成します(GitHubアカウントでのログインも可能です)。
  3. メールアドレスに確認メールが届くので、リンクをクリックして認証を完了します。

ステップ2:ngrokをインストールする

お使いのOSに合わせてインストールしてください。

Macの場合(Homebrewを使う)

Homebrewがインストール済みの場合、以下のコマンド1つでインストールできます。

brew install ngrok/ngrok/ngrok

Homebrewとは?
Macで使えるパッケージ管理ツールです。まだインストールしていない方は 【Mac】Homebrewのインストール完全手順 をご確認ください。

Windowsの場合(WSL2を使う)

WSL2のUbuntu環境で以下のコマンドを実行します。

curl -sSL https://ngrok-agent.s3.amazonaws.com/ngrok.asc \
  | sudo tee /etc/apt/trusted.gpg.d/ngrok.asc >/dev/null \
  && echo "deb https://ngrok-agent.s3.amazonaws.com buster main" \
  | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/ngrok.list \
  && sudo apt update \
  && sudo apt install ngrok

WSL2とは?
Windows上でLinux(Ubuntu)を動かす仕組みです。OpenClawをWindows版でインストールしている方はWSL2内でngrokも動かします。まだWSL2をインストールしていない方は 【Windows】WSL2のインストール完全手順 をご確認ください。

インストールの確認

インストールが完了したら、バージョンを確認します。

ngrok version

ngrok version 3.x.x のように表示されればインストール成功です。

ステップ3:AuthTokenを設定する

ngrokをコマンドラインで使えるようにするため、ダッシュボードからAuthTokenを取得して設定します。

  1. ngrokダッシュボードのAuthTokenページにアクセスします。
  2. 表示されているAuthTokenをコピーします。
  3. 以下のコマンドでAuthTokenを設定します(YOUR_TOKENの部分を自分のトークンに置き換えてください)。
ngrok config add-authtoken YOUR_TOKEN

Authtoken saved to configuration file と表示されれば設定完了です。

ステップ4:無料の固定URL(Static Domain)を取得する

ngrokの無料プランでは、固定URLが1つ無料で使えます。この固定URLは「Static Domain(スタティックドメイン)」と呼ばれ、ngrokを再起動してもURLが変わりません。LINE連携のWebhook URLとして登録しておいても、毎回更新する必要がなくなります。

ポイント:無料でURLが固定できる!
以前はngrokの無料プランでURLが毎回変わる問題がありましたが、2023年以降は無料ユーザーもStatic Domainが1つ無料で取得できるようになりました。本番運用にも使いやすくなっています。

  1. ngrokダッシュボードのDomainsページにアクセスします。
  2. 「New Domain」または「Create Domain」ボタンをクリックします。
  3. 自動で割り当てられた固定ドメイン(例: your-name-example.ngrok-free.app)が表示されます。このURLをコピーしておきます。

補足:ドメイン名は変更できません
ngrokの無料プランで発行されるStatic Domainは自動で割り当てられます。自分で好きなドメイン名を指定したい場合は有料プランが必要です。

ステップ5:ngrokを起動してOpenClawを外部公開する

OpenClaw GatewayはデフォルトでHTTPのポート 18789 で動いています。ngrokでこのポートをHTTPSでトンネルして外部公開します。

1. OpenClaw Gatewayを起動する

まずOpenClaw Gatewayが起動していることを確認します。

openclaw gateway status

起動していない場合は起動します。

openclaw gateway start

2. ngrokでトンネルを起動する

取得したStatic Domainを使って以下のコマンドを実行します(your-name-example.ngrok-free.app の部分は自分のドメインに置き換えてください)。

ngrok http --domain=your-name-example.ngrok-free.app 18789

以下のような画面が表示されれば起動成功です。

Session Status     online
Account            your@email.com (Plan: Free)
Version            3.x.x
Forwarding         https://your-name-example.ngrok-free.app -> http://localhost:18789

Forwarding の行に表示されているHTTPS URLが、外部から OpenClaw GatewayにアクセスできるURLです。

⚠️ ngrokは起動中だけ有効です
ngrokを終了するとトンネルが切れ、外部からアクセスできなくなります。LINE連携などを使う間は、ngrokを起動したままにしておいてください。

3. 起動確認をする

ブラウザで以下のURLにアクセスして、OpenClawのステータス画面が表示されるか確認してみましょう。

https://your-name-example.ngrok-free.app

ngrokの「Visit Site」確認ページが表示された場合は、そのまま進むをクリックしてください。OpenClawのレスポンスが返ってくれば成功です。

ステップ6:LINE連携などでWebhook URLとして使う

ngrokのHTTPS URLが取得できたら、LINE連携などのWebhook URLとして登録できます。

各サービスへのWebhook URLの登録先はそれぞれ異なります。LINE Messaging APIの場合は以下の形式でURLを指定します。

https://your-name-example.ngrok-free.app/line/webhook

関連記事:
【LINE連携】OpenClawをLINEと連携する完全手順【Messaging API使用】

困ったときは

Q. ngrokを起動すると「ERR_NGROK_108」が出る

A. 同じアカウントで複数のngrokセッションを同時に起動しようとすると発生します。無料プランは同時接続が1つまでです。既存のngrokを終了してから再起動してください。

Q. ブラウザで確認すると「ngrok warning page」が表示される

A. ngrokの無料プランでは、ブラウザで直接URLにアクセスすると警告ページが挟まることがあります。LINE等のAPIからのWebhookリクエストには表示されないため、連携には影響しません。

Q. パソコンを再起動するたびにngrokを起動し直すのが手間

A. MacではLaunchAgents、WindowsではタスクスケジューラやWSL2のsystemdを使ってngrokをOS起動時に自動起動する設定ができます。設定方法はngrok公式ドキュメントをご参照ください。

まとめ

ngrokを使ってOpenClawを外部公開する手順をまとめました。

  • ✅ ngrokアカウントを作成してAuthTokenを設定した
  • ✅ 無料の固定URL(Static Domain)を取得した
  • ngrok http --domain=... 18789 でOpenClawをHTTPS公開した
  • ✅ LINE連携などのWebhook URLとして使える状態になった

ngrokでHTTPS URLが取得できたら、次はLINE連携を設定してみましょう!
👉 【LINE連携】OpenClawをLINEと連携する完全手順【Messaging API使用】

関連記事:
【LINE連携】OpenClawをLINEと連携する完全手順
【Mac版】OpenClawをインストールして最初のチャットをするまでの完全手順
【Windows版】OpenClawをWSL2でインストールして最初のチャットをするまでの完全手順

参照・公式リンク

この記事は以下の公式情報を参照して作成しています。

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