「AIアシスタントを使いたいけど、プライバシーが心配…」という方に最適な連携方法があります。
それが Signal × OpenClaw の組み合わせです。
SignalはエンドツーエンドE2E暗号化を標準装備したメッセージアプリで、プライバシー重視のユーザーに世界中で支持されています。OpenClawとSignalを連携すれば、高いプライバシーを保ちながらAIアシスタントをスマホから使えるようになります。
この記事で学べること
・Signal連携の仕組みと必要なもの
・signal-cli のインストール方法(Mac / Linux / Windows WSL2)
・QRコードでSignalアカウントをリンクする方法
・OpenClawの設定ファイルへの追記方法
・スマホのSignalからペアリングして使い始める方法
前提条件
・OpenClawのインストールが完了していること
・スマホにSignalアプリがインストール済みであること
・Homebrewがインストール済みであること(signal-cliのインストールに使用)→ Homebrewのインストール手順はこちら
まだOpenClawをインストールしていない方は先にMac版またはWindows版のセットアップ記事をご覧ください。
Signal連携の仕組み
OpenClawのSignal連携は signal-cli というコマンドラインツールを経由して動作します。
Telegramのようにボットトークンを発行する仕組みはなく、代わりに「専用のSignal番号(電話番号)をOpenClaw用のデバイスとしてリンクする」という方法を取ります。
Signal連携の構成イメージ
スマホ(あなたのSignal)→ OpenClaw用Signal番号 → signal-cli → OpenClaw → AIが返答
設定方法は2種類あります。
- 方法A(QRコードリンク):既存のSignalアカウントを追加デバイスとしてリンク。電話番号不要で手軽。
- 方法B(SMS登録):専用の電話番号を新規登録。より独立した運用ができる。
この記事では初心者向けに方法A(QRコードリンク)を解説します。
ステップ1:Javaをインストールする
signal-cliはJavaで動作するため、まずJavaが必要です。
Mac / Linux の場合(Homebrew)
HomebrewはmacOSとLinux両方に対応したパッケージマネージャーです。以下のコマンドを実行します。
brew install openjdk
Homebrewがまだ入っていない方へ:
Homebrewのインストール完全手順を参照してインストール後にこの手順を進めてください。
Windows(WSL2)の場合
WindowsユーザーはWSL2(Windows Subsystem for Linux)上で操作します。WSL2のターミナルで以下を実行してください。
sudo apt update
sudo apt install default-jre
インストール後、バージョンを確認します。
java -version
バージョン番号が表示されればOKです。
補足:Javaがすでにインストールされている場合は、このステップはスキップできます。
ステップ2:signal-cli をインストールする
signal-cliはGitHubで公開されているオープンソースのツールです。
Mac / Linux の場合(Homebrew)
brew install signal-cli
Windows(WSL2)の場合
WSL2のターミナルで以下を実行します。
wget https://github.com/AsamK/signal-cli/releases/latest/download/signal-cli-*.tar.gz
tar -xzf signal-cli-*.tar.gz
sudo mv signal-cli-* /opt/signal-cli
sudo ln -s /opt/signal-cli/bin/signal-cli /usr/local/bin/signal-cli
インストール確認:
signal-cli --version
ステップ3:SignalアカウントをQRコードでリンクする
以下のコマンドを実行すると、ターミナルにQRコードが表示されます。
signal-cli link -n "OpenClaw"
ターミナルにQRコードが表示されたら:
- スマホのSignalアプリを開く
- 「設定」→「リンクされたデバイス」を開く
- 「+」ボタンをタップしてQRコードを読み取る
- 「OpenClaw」という名前でデバイスが追加される
補足:このリンク操作で、あなたのSignalアカウントが「OpenClaw用デバイス」として登録されます。あなたのSignal番号がそのままOpenClawのボット番号になります。
リンク完了後、自分のSignal番号を指定してメッセージ受信を確認します。
signal-cli -a +819012345678 receive
注意:電話番号は必ず
+81から始まる国際形式で記入してください。日本の090-XXXX-XXXXは+8190XXXXXXXXとなります(先頭の0を削除して+81を付ける)。
ステップ4:OpenClawの設定ファイルを編集する
OpenClawの設定ファイルにSignal連携の設定を追加します。
設定ファイルの場所
~/.openclaw/config.json5
追加する設定
以下の内容を channels セクションに追加します。
{
channels: {
signal: {
enabled: true,
account: "+819012345678", // あなたのSignal番号
cliPath: "signal-cli",
dmPolicy: "pairing",
allowFrom: ["+819087654321"], // 許可するスマホの電話番号
},
},
}
各項目の説明:
account:ボット用Signalアカウントの電話番号(E.164形式)cliPath:signal-cliのパス(PATH設定済みなら"signal-cli"でOK)dmPolicy:"pairing"にするとペアリングしたユーザーのみが使えるallowFrom:DMを許可するスマホの電話番号のリスト
ステップ5:OpenClawを再起動する
設定を保存したら、OpenClawを再起動して設定を反映させます。
openclaw gateway restart
再起動後、以下のコマンドでSignal連携が有効になっているか確認できます。
openclaw status
signal: connected と表示されれば成功です。
ステップ6:スマホのSignalからペアリングする
最後にスマホのSignalからOpenClawとペアリングします。
- スマホのSignalで、ステップ3でリンクしたアカウント(自分自身)にメッセージを送る
- OpenClawからペアリングコードが返ってくる
- ターミナルで以下を実行する:
openclaw pairing approve signal <CODE>
(<CODE> はOpenClawから返ってきたコード)
ペアリングが完了すると、以降はSignalからそのままOpenClawに話しかけられます。
動作確認:Signalから話しかけてみる
ペアリング完了後、Signalで何か話しかけてみましょう。
こんにちは!
OpenClawから返答が来れば連携成功です🎉
うまくいかない場合は?
・signal-cliが起動しているか確認:signal-cli --version
・OpenClawのログを確認:openclaw gateway logs
・電話番号の形式を確認(+81から始まる国際形式か)
・詳しくは公式ドキュメントを参照
SignalとTelegramの比較
どちらを使うか迷っている方向けに、簡単に比較します。
- ✅ Signal:プライバシー最強。E2E暗号化が全会話に標準適用。設定はやや複雑。
- ✅ Telegram:設定が簡単(ボットトークンのみ)。機能が豊富。プライバシーはやや劣る。
プライバシーを重視するならSignal、手軽さを重視するならTelegramがおすすめです。
Telegram連携の手順はこちら:👉 【Telegram連携】OpenClawをTelegramと連携する完全手順
まとめ
OpenClawとSignalの連携手順を解説しました。
- ✅ Javaとsignal-cliをインストール
- ✅ QRコードでSignalアカウントをリンク
- ✅ OpenClawの設定ファイルにSignal設定を追加
- ✅ ゲートウェイを再起動
- ✅ スマホからペアリングして完了
Telegramより設定手順は多めですが、プライバシーを最優先したい方には最高の選択肢です。ぜひ試してみてください!
他のチャットアプリとの連携方法も解説しています。
質問・感想は @9S_OpenClaw まで気軽にどうぞ!
参照・公式リンク
この記事は以下の公式ドキュメントを参照して作成しています。

