この記事について
この記事では、OpenClawをDiscordと連携して、DiscordのDMやサーバーチャンネルからAIアシスタントを使えるようにする手順を解説します。
MacでもWindowsでも、OpenClawのセットアップが完了していれば同じ手順で設定できます。
前提条件:OpenClawのインストールとセットアップが完了していること。まだの方は先に以下の記事をご確認ください。
・【Mac版】OpenClawをインストールして最初のチャットをするまでの完全手順
・【Windows版】OpenClawをWSL2でインストールして最初のチャットをするまでの完全手順
この記事でやること
- Discord Developer Portalでボットを作成する
- 必要な権限とIntentsを設定する
- ボットを自分のサーバーに招待する
- OpenClawにボットトークンを設定する
- DiscordのDMでAIとチャットできるようにする(ペアリング)
ステップ1:Discordサーバーを用意する
ボットを追加するためのDiscordサーバーが必要です。自分専用のプライベートサーバーを作ることをおすすめします。
Discordを開いて左サイドバーの「+」ボタン →「自分と友達のため」→ サーバー名を入力して作成してください。
ステップ2:Discordアプリケーションとボットを作成する
アプリケーションを作成する
Discord Developer Portalにアクセスして、右上の 「New Application」 をクリックします。
アプリケーション名(例:「OpenClaw」)を入力して作成してください。
ボットを追加する
左サイドバーの 「Bot」 をクリックします。Usernameにボット名を設定します。「OpenClaw」 をそのまま入力してOKです(後から変更することもできます)。
Privileged Intentsを有効にする
同じ「Bot」ページの下部にある 「Privileged Gateway Intents」 セクションで、以下を有効にしてください。
- Message Content Intent(必須)
- Server Members Intent(推奨)
設定したら下部の「Save Changes」を忘れずに押してください。
ボットトークンを取得する
「Bot」ページの上部にある 「Reset Token」 ボタンをクリックしてください。
表示されたトークン(MTIzNDU2...のような長い文字列)をコピーして安全な場所に保存してください。このトークンは一度しか表示されません。
⚠️ ボットトークンは絶対に公開しないでください。パスワードと同じく、流出するとボットを悪用される恐れがあります。チャットやSNSには絶対に貼り付けないようにしましょう。
ステップ3:ボットをサーバーに招待する
招待URLを生成する
左サイドバーの 「OAuth2」 をクリックします。ページ下部の 「OAuth2 URL Generator」 で以下を選択してください。
Scopes(スコープ):
botapplications.commands
Bot Permissions(ボット権限):
- View Channels(チャンネルを見る)
- Send Messages(メッセージを送信)
- Read Message History(メッセージ履歴を読む)
- Embed Links(リンクを埋め込む)
- Attach Files(ファイルを添付)
サーバーに追加する
ページ下部に生成されたURLをコピーして、ブラウザで開きます。追加するサーバーを選択して「認証」をクリックするとボットが参加します。
ステップ4:Developer ModeでIDを取得する
OpenClawの設定にはDiscordの内部IDが必要です。Developer Modeを有効にしてIDをコピーします。
Developer Modeを有効にする
Discordアプリの左下の歯車アイコン(ユーザー設定)→ 「詳細設定」 → 「開発者モード」 をオンにします。
必要なIDをコピーする
- サーバーID:左サイドバーのサーバーアイコンを右クリック → 「サーバーIDをコピー」
- ユーザーID(自分):自分のアバターを右クリック → 「ユーザーIDをコピー」
この2つのIDをメモしておいてください。
ステップ5:DMを許可する設定
ボットからDMを受け取るため、サーバーのプライバシー設定を確認します。
サーバーアイコンを右クリック → 「プライバシー設定」 → 「ダイレクトメッセージ」 をオンにしてください。
ステップ6:OpenClawにボットトークンを設定する
ターミナル(Mac)またはWSL2(Windows)で以下のコマンドを実行します。YOUR_BOT_TOKEN の部分をステップ2で取得したトークンに置き換えてください。
openclaw config set channels.discord.token '"YOUR_BOT_TOKEN"' --json
openclaw config set channels.discord.enabled true --json
次にゲートウェイを再起動します。
openclaw gateway restart
注意:トークンはチャット上でエージェントに送らないでください。コマンドで直接設定するのが安全な方法です。
ステップ7:DiscordでAIとペアリングする
Discordアプリを開いて、招待したボットにDMを送ります。左サイドバーにボットのアイコンが表示されているのでクリックし、メッセージ入力欄に 「hello」や「こんにちは」など何でもOK です。送信してください。
ボットから4〜6桁の ペアリングコードが返ってきます。
ターミナルで以下のコマンドを実行してコードを承認してください。
openclaw pairing approve discord ペアリングコード
または、すでに他のチャンネル(ターミナルのダッシュボードなど)でOpenClawと話せる状態であれば、エージェントに直接伝えることでも承認できます。
ペアリングコードの有効期限は1時間です。時間内に承認してください。
動作確認:DiscordのDMでAIと会話する
ペアリングが完了したら、DiscordのボットDMに何か話しかけてみましょう。AIが返答してくれればセットアップ成功です。
例:「こんにちは!今日の天気を教えて」「Pythonで簡単なコードを書いて」など、なんでもOKです。
サーバーチャンネルでも使えるようにする(オプション)
DM以外に、サーバーのチャンネルでもOpenClawを使いたい場合は追加設定が必要です。
ターミナル(Mac)またはWSL2(Windows)で以下のコマンドを実行します。
openclaw config set 'channels.discord.groupPolicy' '"allowlist"' --json
または、すでにDiscord DMでAIと会話できている場合は、DMで直接こう伝えてもOKです:
「サーバーチャンネルでも返答できるように設定して」
詳しいサーバーチャンネル設定は公式ドキュメントを参照してください。
まとめ
今回やったことを振り返ります。
- ✅ Discord Developer PortalでボットとIntentsを設定
- ✅ OAuth2でボットを自分のサーバーに招待
- ✅ Developer ModeでサーバーID・ユーザーIDを取得
- ✅ OpenClawにボットトークンを設定してゲートウェイ再起動
- ✅ ペアリングを完了してDiscord DMからAIと会話
これでスマホのDiscordアプリからもいつでもAIアシスタントを呼び出せるようになりました。他のチャットアプリとの連携方法も解説しています。
参照・公式リンク
この記事は以下の公式ドキュメントを参照して作成しています。

